違う部署で同い年の木村さんが奇声を上げていた。
彼の同僚にギャグをかましている様だった。
昔は木村さんみたいな人は苦手だった。
普段から変なギャグを言う人。
その変な投げかけにユーモアで返さなければならない、
面白い事を言わなければならないとプレッシャーを感じていた。
子供の頃からずっと「面白い人」と思われるようになりたかった。
やわらかあたまになる本を買って読んだ。
サンマやタモリの番組を録画して会話方法を勉強しようとした。
相手から「つまらない人」と思われるのが嫌だった。
自分で自分をつまらない人と思って嫌悪していた。
なんでだろう。
面白い人になりたかったから。
皆に好かれている感じが羨ましいんだと思う。
皆に好かれていると嬉しい。安心できる感じ。
結局「面白い人」にはなれなかったけど、今は心が安定している。
安心感が得られている。
ギャグを言いたい人は言いたいから言っているだけと思える。
無理に自分を合わせる必要性を感じない。
自己嫌悪してた時と何が違うか考えてみた。
(家庭)慕ってくれる娘がいる。
(仕事)職場では必要な役目を果たしていると思っている。
(お金)生活には困らない収入が確保されている。
(仲間)共感できる仲間がいる。
今までに仕事も家庭も挫折し
精神的にかなり追い詰められ、
もがいてもがいてもがいて、
仲間や師匠に助けられて今がある。
全ては必要、必然、